眼球の表面の白目の部分とまぶたの裏側を覆っている薄い透明の膜を結膜といいます。この結膜に炎症が起こると結膜炎といいます。
結膜炎の原因としては、細菌やウイルスなどの感染症をはじめ、アレルギーによるものなどがあり、それぞれ細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎、アレルギー性結膜炎といいます。
【結膜炎の主な症状】
充血、 目やに、 かゆみ、 結膜の水膨れ、 まぶたの腫れ、 眼痛、異物感、 涙目
細菌性結膜炎
結膜に細菌が感染して起こる結膜炎で、結膜が赤くなって、黄色いクリーム状の膿(うみ)のような外観を示すめやにが出ます。治療は細菌を殺す抗生物質を点眼します。細菌性結膜炎は人には移りません。
ウイルス性結膜炎(EKC)
結膜炎を起こすウイルスには多くの種類があり、ウイルスの種類が違えば症状や経過も違います。また、ウイルスには目への伝染力の強いものと弱いものがあり、伝染力の強いウイルスによる結膜炎は『はやり目』といいます。感染して症状が出るまで多少時間がかかります。
「学校において予防すべき感染症の解説」
– 文部科学省(平成24年4月1日)、学校保健安全法、学校保健ポータルサイトより抜粋 - >>詳細はこちら
アレルギー性結膜炎
目や目のまわりがかゆくなったり、白目が赤くなったりしたことはありませんか?
こうした目のかゆみのほとんどはアレルギー性の目の病気(結膜炎)によるものです。花粉やチリ、ダニ、ペットの毛、コンタクトレンズなどが原因でアレルギー性結膜炎が起こります。
関連:アレルギー性疾患の原因 (植物、ダニ編)